「6月病」が増えているそうです

「もう6月半ばなのに仕事に身が入らない」という状態はないでしょうか?
4月は新しい環境へ慣れようとしたり、期待に応えようとしたりと精一杯頑張られた方が多かった
のではないかと思います。4月は知らないうちに頑張り過ぎてしまいがちです。
特に、新しく当センターに入職された方、部署や部屋の異動があった方、昇進された方などは5月
病になりやすいと言われています。
「5月病」という言葉は、学生時代に耳にされたことがあるかと思います。5月病とは正式な病名
ではなく俗称で、“新しい生活や環境に適応できないまま、連休中に疲れが出て連休明け頃から理
由不明確な体や心の不調に陥るもの”を言います。医学的には「適応障害」あるいは「うつ病」と
診断されます。また診断名ではないですが、無気力になることから“アパシー”と言われることも
あります。最近では、社会人では「5月病」ではなく「6月病」が増えているとも言われています。

■ 5分ほど手を止めて自己点検をしてみましょう
1.不安や焦りがある。
2.イライラする。
3.顔が見える人にでも、メールで済ませてしまう。
4.栄養ドリンクを飲む回数が格段に増えた。
5.帰宅後、アルコールを飲む量が増えている。
6.食欲がない。あるいは食べ始めると止まらない。
7.眠りが浅い、あるいは長時間寝ても眠たい。
8.仕事が終わらず、残業が続いていたり、徹夜したりしている。
9.疲れやすい。疲れが取れない。
10.落ち込みやすい。
11.興味・関心がわかない。テレビを見たり新聞を読んだりするのが億劫。
12.最近、なぜか旅に出たいと思う。
13.身だしなみに気を遣わなくなった(化粧をしなくなった)。
14.激しい運動をしたわけでもないのに、動悸がする。
15.好きなことにも集中できず、テレビや本の内容が頭に入ってこない。
16.頭痛・腹痛がしばしばある。
17.朝起きられない(出勤前日は気が重い)。

■ 結果はいかがでしたか?
いくつか当てはまった人は心のサインが出ているかもしれません。 とは言っても異常なことで
はありません。無理をすると誰にでも起きうる症状ですので、早めに対処することをお勧めします

しかし、「大したことではない」と思い、これらの症状を放置しておくと“うつ状態・うつ病”
になってしまう危険性があります。“うつ状態・うつ病”になってしまうと、もはや“気合い”で
はどうにもなりませんし、無理をしすぎると治療に時間がかかってしまうことになります。
■ 対処法について
自分自身のストレス解消法はお持ちでしょうか。
自分が心地良いこと、リフレッシュすることは是非行ってください。
カウンセリング(相談)では、お話をお聴きしながら
1 ストレスがかかっていることを自覚すること(自覚できていないことが多いものです)

2 そのストレスに対する思いや感情を言葉にする(感情を出す)こと
3 自分を労わる
4 より一層成長できることを一緒に考えていく
このようなことを話し合うことを通して、すり減ったエネルギーを蓄え直す作業を行って
いきます。
「わざわざ話に行きたくはない」と思われる方は、自分自身で4月~6月の生活を振り返り、自分に
とってのストレスや無理な仕事の仕方などを見直してみましょう。そして、自分の気持ちを確認し
てみてください。
完璧主義は捨てて、できないことはできないと言いましょう。仕事を1人で抱え込まず、仲間と話
し合う、相談し合うことでより成長できることもあります。
新入職員の方は、気分転換に以前の環境の友人や仲間と会うのもいいかもしれません。そして、今
までの自分を取り戻すことでリフレッシュできるかもしれません。

■ おわりに
紙面では一般論や概要しかお伝えできませんが、精神面でのリフレッシュの仕方は人それぞれです
し、悩む内容も個人差があります。
心のサインが出ること、悩みをもつことはマイナスなことではなく、これから飛躍するための合
図です。心のサインや悩みに対して、恐れず向き合っていかれることをお勧めします。
体について定期的に健康診断を受けるように、心(精神的側面)も定期的に自己点検をす
ることをお勧めします。

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