適度なお酒は「百薬の長」とも言われ、楽しく気心の知れた仲間とお酒を飲むことはストレス発散になりとてもよいことです。しかし、不安やうつのつらさや不眠を紛らわすために飲酒をしているとすれば、それは非常に危険なことになります。
アルコールは長期的には、抑うつ傾向を高める作用があります。また、アルコールは眠りの質を低下させるため、睡眠障害も悪化させます。そして、習慣的な飲酒は、薬物療法の効果を弱めるとも言われています。
「不安症」の人は日本で1000万人以上と言われていて、うつ病・うつ状態の患者を上回っています。
「飲酒」行動の裏にひそんでいる不安やうつ
「不安症」の人はあることが気になって、心配しないようにすることが出来なくなります。
家に帰っても仕事のことが気になって仕方がないという人はいませんか?「不安症」の人は、人に言えないきつさを抱えていることが多く、仕事が終わったらお酒で気分を高揚させたくなったりします。
皆さんは最近飲酒の量が増えていたりしませんか?
飲酒の陰に「不安症」が潜んでいないかチェックしてみましょう!
① 強い心配が生じる日の方が生じない日よりも多い。
② 心配を制御することが難しいと感じている。
③ 落ち着きがない、疲労しやすい、集中できない、いらいら、
緊張、不眠のうち3つが生じている日の方が多い。
全般性不安障害(はっきりした理由がないのに不安が起こる、理由はあるがそれと不釣り合いに強い不安が起こるなど)は、慢性の不安症状が長く続きますし、パニック障害は突発性の不安症状が起き、強い恐怖を体験します。
「不安症 ~ 不安障害(不安神経症)~ 」のチェックが必要
それ以外にも不安症の種類はいろいろあります。その他多様な身体症状(首や肩のこり、頭痛、震え、動悸、めまい、頻尿、下痢、不眠など)もみられます。
まずは内科を受診し、異常がなければ心療内科か精神科を受診しましょう。
厚生労働省は「節度ある適度な飲酒量」を、純アルコールで1日20g(女性10g)以内としています。これは、ビール中瓶(500mL) 1本 (日本酒1合、チューハイ7%、350mL1缶、ワイン2杯など)に相当します。